全世界オマーンサウジアラビアAE
IEA分析・Kplerの暫定データ(9月12日まで)
IEA:ホルムズ通航は一部回復も8月は戦前水準を大幅に下回る
記事・資料の日付:2026-09-18
IEAの石油市場・産業部門責任者は9月18日、湾岸供給制約と相殺要因を更新した。IEAがKplerデータから推計した8月のホルムズ海峡石油フローは平均760万バレル/日で、戦前水準を1,310万バレル/日下回り、同海峡経由の累積輸出損失は約28億バレルに迫るという。サウジのヤンブーとUAEのフジャイラなど迂回輸出は2月の410万バレル/日から6月に780万まで伸びた後、紅海のフーシ派攻撃後8月は550万に低下した、とIEAは報告する。一方、非湾岸産油国は紛争開始以降、累計4.2億バレル(平均換算230万バレル/日)を追加し、米国・ブラジル・カザフスタン・ベネズエラ・ナイジェリアが寄与したと推計。世界需要も2月比で過去6か月平均580万バレル/日減り、供給不足を需要縮小が一部吸収した。数値はIEAの期間分析で、Kplerを基にし8月は暫定、系列は9月12日まで。現時点の通航全数、個別船荷の到着、各国小売価格やこの供給差による価格因果を示すものではない。次は10月のIEA/EIA更新、実荷揚げ・在庫と国別製品価格を別々に確認する。
実務上の意味:供給損失は大きいが代替供給・迂回路・需要減も同時に働く。ゆえに「世界供給不足」を各国燃料価格や店頭品不足へ直結させず、国別の在庫・税補助金・精製・流通データを確認する。
未確定・次の確認:10月IEA/EIA見通しと、港別荷揚げ・実在庫、製品別の国別小売価格を突合。
